人気ブログランキング | 話題のタグを見る
イラクの人質
邦人3人拘束
さおが意見をまとめてくれたので、そこに乗っかるカタチで(笑)

私は一度撤退も考えていいと思った。
まぁ、日本政府は絶対取らない線選択肢だと思う。確かにね。
非現実的なのはわかってるけど、道理って意味ではイラク派兵自体おかしいし、
イラク占領統治の方法も、イラク戦争そのものもめちゃくちゃな過程で決まったきた。

アメリカ人が大量に殺されたとき、それ以上にイラク人が大量に殺されているとき、
日本政府が何をしただろう?自衛隊に何ができただろう?
3人の命のために、ということはもちろんあるけれど、
そもそも日本の「イラク人のため」というメッセージが伝わらない状態がある以上、
イラク人のため、とか、日本の平和に対する責任、ということを考えるならば、
そこに軍隊を置くことはデメリットのほうが大きいと思う。
今回の事件は、今までのツケがどうしようもないところまで出てきたというか、
いいかげんな対応によるぼろが表出してきたという印象を受けるのです。

ここ23日で起きた大規模なテロに対しても、日本ではなんら特別な委員会があったわけでもなかった。あまりの悠長さに、ニュースコメンテーターの声も震えてた。
こんないいかげんなコミットの仕方は誰のためにもならない気がする。

新聞で「イラクが第二のレバノンになるのでは?」という指摘を読んだ。
15年の内戦が続いたレバノン。
解放軍が敵となり、また新たな介入で新たな血が流れ、泥沼化した戦争。
イラクはそうなりつつあるかもしれない。

単純に比べられることではないと思うけれど、
日本人3人の命と、
イラク武装勢力に殺された米国兵士の命と、
米軍の反対派掃討作戦のまきぞえで殺された数え切れない市民の命と、
その重さは等しくないのだなぁと、しみじみと思った。それが悲しい。
by suzumecco | 2004-04-09 01:26 | news
<< 天気のいい日は 桜道 >>