帰省
明日から、また父の実家・伊勢に行く。
土曜の始発に乗って、新幹線、特急を駆使して5時間弱。
日曜の夜には関東に戻る。

意外と近いものだなぁと思うけど、行き帰りの電車と向こうでの移動に使うタクシー代を考えたら、大きな出費のはずだ。

これで何度目だろう?こうして強行スケジュールでの帰省は。

去年の夏に、祖母に続いて祖父を亡くしたから、両親・・・特に母親はなにかをとてもおそれている気がしてならない。
たぶん、肉親を「失う」ことなのかもしれないし、もっと言うと、そのときが来たとき、「何も出来なかった」という自責の念を回避しようと必死になっているようにも見える 。(母方の祖父母はどちらもほとんど急死だったので、介護の大変さすら、私たちはほとんどさせてもらえなかった)
少し前に父方の祖母が入院した。
これまで、祖母は、具合が悪くほとんど一日中ぼんやり寝ているだけだった祖父を支えていた。
遠く離れてすんでいる私たちには電話で様子を聞くしかなく、「なにか必要なことがあれば」と聞いてもただ「だいじょうぶ、しんぱいしなくていいよ」としか言わない祖父母に、余計に心配な気持ちをつのらせていた。

実際に行って、様子を見るしかない。


母の気持ちは決まった。仕事の都合で今回は行けない父に代わって、私も一緒に行くことになった。
しかも、事前に言うと、気を遣って寿司をとったり迎えに来てくれたり無理をさせてしまうので、何も言わずに訪れよう、ということになった。

ただ、正直、今回の帰省(正確には私と母が行くんじゃ帰省とは言わないのかしら)にはちょっと抵抗がある。
たった一月前に行ったばかりなのに、遠くからほとんど日帰りでお見舞いに行くなんて、無理しているのが見え見えだし、余計におばあちゃんに心配させてしまうんじゃないかってこと。
あとは、はじめに書いた様に、なんだか母が焦っているように見えるのだ。

心配だし、顔を見たいし、私たちの顔を見たら元気になってくれるかもしれない。
それは母や私たちの願いだし、いろんな予定をキャンセルして(もちろん私にもキャンセルさせて)「おばあちゃんのお見舞いに行こう」って言った母は、とてもやさしくて、親孝行(義理の親だけど)なんだと思う。それを誇らしく思う一方で、なんだか、もやもやしたものがあるのだ。

ああ、でも、本当は、私がただ嫌なのだ。
・・・たぶん、私は認めたくないんだ。
祖父母の体が衰えつつあること。
こうやって「会いにいく」ことが永遠に続くわけじゃないことを。
幼いころは、ただ無邪気に祖父母に会えることを楽しみにしていた愉快な帰省が、
いつのまにか、切実なものとなってしまった。
そのことが、たまらなく私を不安にさせる。

いま、書いてしまって、なんだかからだがヒューっと寒くなった。
大切な人がいつかいなくなるなんてことは考えたくない。幼いけど切実な葛藤。
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by suzumecco | 2004-08-20 18:59 | dialy
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