今更ですが、なぜか父がDVD借りてきたので(笑)
ミュータントと人間が共生する世界で、 ミュータントを殺したいひとたちと、人間を殺したいひとたちの間の戦争(?) 主人公たちは当然「両方がともに生きる」ことを望んでいて、 そのために戦う、という分かり易いストーリーです。 ハリウッドお得意の善悪二元論よりは、ちょっと考えさせる感じかな。 マトリックスの「機会と人間」の構図と同じようなものだと思うけど。 それぞれのミュータントの能力が個性的で、おもしろかった! 個人的に、鉄を操るおじーさんがカッコよかったなぁ。 鉄を与えると強すぎるから、おじーさんを拘束している部屋はすべてプラスチック製なの。 でも、看守が入ってきたとき、人の体内の「鉄分」を操って、そこから脱出する。 えー、それってアリなの?って笑うしかなかったけど、 鉄球を飛びまわらせて、円盤に乗って移動する姿は、相当カッコよかった! わたし、こういうお子様向けな映画、好き見たい(笑) ちょっとマジメに語ると、 印象的だったのは、ミュータントの男の子が実家に帰ったシーン。 息子が突然変異だったことを知った親の、狼狽。 そして、その能力を見せつけられた時の、彼を見る冷めた目。 なんだかとても、かなしいなぁと思いました。 同性愛者とか、生まれつきの重い障害をもつ人のレポートを見ると、 そういう家族の反応がどれだけそのひとを傷つけているか、を感じます。 「そう生んでしまった」ことを悔やむ親。 「そう生まれてしまった」ことを謝る子供、責める子供。 だれのせいでもないのに、なんだかやるせない・・・。 「そういうものとして」だれも、自分を/他人を責めること無しに生きていけたらいいのに、と思ってしまいます。 でも第三者には家族や、本人の苦しみは決してわからないだろうことは、分かる。 「同じ」でなければならないことへの、脅迫観念っていうものは、 人間が社会的生き物である限り、なくならないのかなぁ。 そもそも「違い」とは、99%が同じだから、残り1%の違いが目だってしまう、って話を聞いたような気がする。 だから、「違い」より「同じ」を探したい、って言う人がいた。 「違い」を認識することと、それに対する特定の感情を持つことが切り離せたらいいのに、と思います。
by suzumecco
| 2004-05-07 01:46
| movie
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もうひとつの隠れ家
heavenly cage
愛犬「鈴」の部屋 カテゴリ
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